大台ヶ原・大峯山・大杉谷ユネスコエコパークの特色

麓にはシイ・カシ、標高が上がるにつれモミ・ツガ林を経てブナなどの落葉広葉樹林、さらにトウヒやシラビソの亜高山帯針葉樹林まで、日本の代表的な森林が連続してみられます。熊野灘に近く、多くの雨を降らせることにより、紀伊半島を流れる主要な河川である宮川・紀ノ川・熊野川の水源地です。エリア内の一部は、山岳信仰の場としても知られ「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界文化遺産にも指定されています。

大台ヶ原・大峯山・大杉谷ユネスコエコパークの説明

当ユネスコエコパークは、紀伊半島の中央部、三重県大台町と奈良県上北山村・川上村・天川村・下北山村・十津川村・五條市をまたぐ、1市1町5村で構成されています。
一帯は、山岳地帯で、林業を主とし、山の恵みを生業とした暮らしが営まれています。豊かな自然を背景に、エリア内に点在する団体が、エコツーリズムなどを実施し、四季を通して釣りなどのアクティビティが楽しめます。加えて洞川温泉や入之波温泉、小処温泉など保養環境も整っています。
また、ニホンジカによる食害防護柵の設置や、登山道の維持保全活動といったボランティア活動や企業の森活動、J-ver制度により自主的な排出削減・吸収の取組を促進し、「低炭素社会形成」の一端を担うなど、多くの人々の手により、守られ活かされています。
こうした様々な取組は、次世代を担う子どもたちにも郷土愛を育むための教育が実施され、地域の持続性を模索し続けています。

大台ヶ原・大峯山・大杉谷ユネスコエコパークの範囲

活動報告

Odai GaHara-Ominesan-Osugidani BR 2019-07-24 Report PDF(5MB)