志賀高原ユネスコエコパークの特色

志賀高原志賀高原ユネスコエコパークは、長野県(山ノ内町・高山村)と群馬県(中之条町・草津町・嬬恋村)の5町村に跨るエリアにより構成され、上信越国立公園の志賀高原エリア及び菅平エリアに位置します。
雄大な自然が広がる志賀高原を中心としたこのエリアでは、日本有数の観光レクリエーション地として発展してきましたが、一方で、地域住民の努力により今も原生的な自然が保たれており、自然環境の保全と利活用により発展してきた地域として、自然と人間社会の調和のとれた持続可能な地域づくりを目指しています。

志賀高原ユネスコエコパークの説明

志賀高原ユネスコエコパークは、志賀山や草津白根山など複数の火山が密集した火山帯の外壁に囲まれた大きなすり鉢状の内側に位置し、大小30余りもの池沼や湿原が点在する水源地帯となっています。標高1600m以下の地域ではブナやミズナラなどの温帯の落葉広葉樹林、1600m以上の地域ではコメツガやシラビソなどの亜高山帯の針葉樹林が生育し、針葉樹林の一部では原生林も残されており、こうした植生は多様な動物種の生育にも影響を与え、ニホンザルやヤマネ、オコジョなどの希少動物や、イヌワシやヒガラなどの鳥類も生息しています。
山林の一部は、地元集落の伝統的な共有地があり、古くから資源を採り尽くさないよう共同で管理し、野草の採取や樹木の伐採など持続的に利用されています。河川の漁業権は地元住民による漁業協同組合にあり、イワナ在来個体群は漁協の管理により適正な資源利用が行われています。
今後は、環境保全型農業の推進や自然エネルギーの環境対策、伝統文化の保護継承など自然と共存した活動を通して、文化的、経済・社会的にも持続可能な地域づくりを目指しています。

志賀高原ユネスコエコパークの範囲

活動報告

ShigakougenBR 2019-07-24 Report PDF(7MB)